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AI・開発

Gemini APIの無料枠で使えるモデル一覧:選び方と確認手順

Gemini APIの無料枠対象モデルを用途別に整理し、料金、ライフサイクル、プロジェクトの実効上限を確認する手順を解説します。

14 分で読めます
Gemini APIの無料枠モデルを用途と利用条件から選ぶためのガイド

Gemini APIの無料枠では、テキスト生成向けのFlash系、Gemini 2.5 Pro、Embedding、音声・リアルタイム系など複数のモデルを試せます。ただし、料金表で入力・出力が無料でも、自分のプロジェクトでそのモデルが有効とは限りません。さらに、画像生成やComputer Useなど、無料枠がないモデルもあります。

この記事では、2026年8月31日にGoogle公式ページで確認できたモデルを用途別に絞り込み、最後にGoogle AI Studioで実効上限を確認するところまで案内します。先に結論を言うと、一般的な生成処理はFlash系、品質を優先する検証はgemini-2.5-pro、低負荷処理はFlash-Lite系から確認するのが分かりやすい出発点です。

重要: 下の一覧は2026年8月31日時点のスナップショットです。モデル、料金、利用可否、割り当て上限は変わります。実装前に公式料金表と、自分のプロジェクトのAI Studio画面を必ず再確認してください。

無料枠モデルの選び方:まず用途で候補を絞る

「無料かどうか」だけで選ぶと、必要な機能が使えなかったり、Previewモデルを気づかず本番に組み込んだりします。最初は次の順番で判断してください。

やりたいこと最初に確認する候補選ぶときの注意
チャット、要約、分類、抽出gemini-3.7-flashgemini-3.6-flashgemini-3.5-flashgemini-2.5-flash料金表の無料表示だけでなく、AI Studioで利用可否と実効上限を確認する
品質を優先した文章・推論の検証gemini-2.5-pro無料枠の実効上限が処理量に足りるか確認する
大量の軽量処理gemini-3.5-flash-litegemini-3.1-flash-litegemini-2.5-flash-liteTPMだけでなくRPMとRPDも見る
検索・RAG用のベクトル化gemini-embedding-001Embedding 2のモデルIDはこの記事では確定しない
リアルタイム音声、文字起こし、翻訳Live、Transcribe、Translate、TTS系の対象モデルPreview表記、対応機能、追加の制限を個別確認する
ロボティクスの検証Robotics ER系の対象モデル専門用途であり、モデルの状態と提供条件を確認する

この表は「推奨順位」ではなく、確認を始める場所です。公式モデル一覧で用途とライフサイクルを確認し、公式料金表で同じモデルIDの無料枠を照合してください。モデル一覧に存在するだけでは、無料枠の証明にはなりません。

用途から候補モデルを絞り、料金・状態・実効上限を順に確認できる判断ガイド

2026年8月31日時点で標準入出力が無料のモデル

GoogleのGemini Developer API料金表で、Standardの入力・出力が無料と表示されていたモデルIDは次のとおりです。無料トークンの表示は、すべてのツール、処理モード、機能まで無料という意味ではありません。

汎用・軽量モデル

  • gemini-3.7-flash
  • gemini-3.6-flash
  • gemini-3.5-flash
  • gemini-3.5-flash-lite
  • gemini-3.1-flash-lite
  • gemini-3-flash-preview
  • gemini-2.5-pro
  • gemini-2.5-flash
  • gemini-2.5-flash-lite

音声・リアルタイム系

  • gemini-3.5-live-translate-preview
  • gemini-3.5-transcribe-live
  • gemini-3.5-transcribe
  • gemini-3.1-flash-live-preview
  • gemini-3.1-flash-tts-preview
  • gemini-2.5-flash-native-audio-preview-12-2025
  • gemini-2.5-flash-preview-tts

Embedding・ロボティクス系

  • gemini-embedding-001
  • gemini-robotics-er-2-preview
  • gemini-robotics-er-2-streaming-preview
  • gemini-robotics-er-1.6-preview

料金表にはGemini Embedding 2も無料の提供として掲載されていましたが、確認時点では料金ページとモデルカタログの間で呼び出し用モデルIDを一貫して照合できませんでした。そのため、ここでは未確認のIDを掲載しません。利用する場合は、実装時点の公式モデル一覧またはAPIのモデル取得結果で確認してください。

無料枠がないモデルを先に除外する

同じ確認日に、次のモデルはStandardの無料入力・出力が利用不可と表示されていました。

  • gemini-omni-1.1-flash
  • gemini-omni-flash-preview
  • gemini-3.1-pro-preview
  • gemini-3.1-pro-preview-customtools
  • gemini-3.1-flash-image
  • gemini-3.1-flash-lite-image
  • gemini-3-pro-image
  • gemini-2.5-flash-image
  • gemini-2.5-pro-preview-tts
  • gemini-2.5-computer-use-preview-10-2025

Google AI Studioで試せることがあっても、それだけでGemini APIの無料枠が付くとは判断できません。特に画像生成、Computer Use、Omni、Pro Previewを選ぶときは、課金設定を含めて料金表を確認してください。

「無料で使える量」は固定値ではない

無料枠の実効上限は、この記事のような静的ページからは確定できません。Googleは主な制限を次の単位で扱っています。

  • RPM(requests per minute): 1分あたりのリクエスト数
  • TPM(input tokens per minute): 1分あたりの入力トークン数
  • RPD(requests per day): 1日あたりのリクエスト数

モデルによっては画像/分、トークン/日など別の軸もあります。制限はAPIキー単位ではなくプロジェクト単位なので、同じプロジェクト内でキーを増やしても割り当て枠は分かれません。日次の割り当ては太平洋時間の午前0時にリセットされるため、日本時間の0時とは一致しない点にも注意してください。

また、表示されたrate limitは保証値ではなく、実際の容量は変動することがあります。PreviewやExperimentalのモデルは、より厳しい制限を持つ場合があります。

プロジェクト単位のRPM・TPM・RPDを確認し、想定トラフィックと照合するチェック項目

自分のプロジェクトで無料枠を確認する手順

実装を始める前に、次の5点を同じモデルIDで照合します。

  1. Gemini API料金表を開き、StandardのFree Tier入力・出力を確認する。
  2. モデル一覧で、用途、機能、Stable・Preview・Experimental・Deprecatedなどの状態を確認する。
  3. Google AI Studioで対象プロジェクトを選び、Rate Limits画面に表示される有効なRPM、TPM、RPDと追加制限を確認する。
  4. 対象モデルがそのプロジェクトで選択・利用できることを確認する。
  5. 想定する1リクエストの入力トークン、ピーク時の毎分リクエスト、1日の総回数を見積もり、最も先に到達する上限を特定する。

新しいGemini APIアカウントはFree Tierから始まり、選択したプロジェクトとそのbilling状態が利用tierを決めます。別プロジェクトや別アカウントの画面で見た上限を、そのまま自分の環境へ当てはめないでください。

小規模テストの判断例

たとえばFAQボットを試すなら、まずFlash系を1つ選びます。その後、平均入力トークン数とピーク時RPMを測り、AI Studioの表示と比較します。RPDだけ余裕があっても、短時間にリクエストが集中してRPMまたはTPMへ先に到達すれば、その設計は無料枠内で安定しません。

本番移行では、モデル名をlatestエイリアスだけに依存させず、ライフサイクルと移行予定を確認してください。PreviewやExperimentalは変更・終了が早い可能性があるため、検証用と本番用の判断を分けます。

日本から使うときの地域・年齢・データ条件

Googleの利用可能地域には日本が含まれ、アクセス要件は18歳以上と案内されています。ただし、国が掲載されていても、すべてのモデルや無料枠が全アカウントに有効になる保証ではありません。Colabを使う場合は、利用者の所在地ではなくインスタンスの地域による制限にも注意が必要です。

無料枠を業務データで試す前に、データ利用条件も確認してください。Gemini APIの追加規約では、Unpaid Servicesに送信した内容と生成結果がGoogleの製品や機械学習技術の提供・改善・開発に利用される場合があり、人による確認・注釈・処理の可能性も示されています。機密情報、個人情報、秘密情報は送らないよう案内されています。

Paid Servicesでは、Googleはプロンプトと応答を製品改善に利用しないと説明しています。EEA、スイス、英国では、所定の地域条件の下で無償アクセスにもPaid Servicesのデータ利用上の扱いが適用されます。日本からの通常の無料利用に、この地域例外をそのまま当てはめないでください。法務・コンプライアンス要件がある場合は、最新の追加規約を確認してください。これは法的助言ではありません。

よくある質問

Gemini APIは課金を有効にしなくても始められますか?

Googleは新規アカウントがFree Tierから始まると案内しています。ただし、実際のtierは選択したプロジェクトとbilling状態で決まります。アカウント固有の資格や設定をこの記事から確定することはできないため、AI Studioで対象プロジェクトを確認してください。

APIキーを複数作ると無料枠は増えますか?

増えません。利用上限はAPIキーではなくプロジェクト単位です。同じプロジェクト内のキーは割り当て枠を共有します。

Gemini 3.1 Pro Previewは無料ですか?

2026年8月31日の公式料金表では、gemini-3.1-pro-previewgemini-3.1-pro-preview-customtoolsのStandard無料入力・出力は利用不可でした。AI Studioで試せるかどうかと、API無料枠の有無は分けて判断してください。

画像生成モデルも無料枠で使えますか?

同日の料金表では、gemini-3.1-flash-imagegemini-3.1-flash-lite-imagegemini-3-pro-imagegemini-2.5-flash-imageのStandard無料入力・出力は利用不可でした。画像生成を組み込む前に、現在の料金とbilling設定を確認してください。

結局、最初の1モデルはどれを選べばよいですか?

一般的な生成タスクなら、料金表で無料対象になっているFlash系から、AI Studioで現在有効なモデルを1つ選ぶのが実務的です。品質比較が目的ならgemini-2.5-proも候補に加え、同じ入力で品質、速度、トークン消費を比較してください。モデルIDを決めたら、料金・ライフサイクル・プロジェクトの実効上限の3つを再確認してから実装へ進みます。

まとめ:モデル名より、プロジェクトの実効条件で決める

Gemini APIの無料枠は、Flash系、Gemini 2.5 Pro、Embedding、音声・リアルタイム系など幅広い検証に使えます。一方で、「料金表に無料とある」「AI Studioで選べる」「必要量を安定して処理できる」はそれぞれ別の確認事項です。

まず用途に合う候補を選び、公式料金表とモデル一覧を同じモデルIDで照合し、最後にAI Studioで自分のプロジェクトの実効上限を確認してください。この3段階を通せば、古い固定値や別プロジェクトの条件に引きずられず、現在の利用条件に合うモデルを判断できます。

#Gemini API#無料枠#Google AI Studio#生成AI
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